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YOSHIKAZU FUJIMOTO

滋賀県情報

2018.07.09

 

一周200kmの自転車旅からはじまる

エコロジーなライフスタイル

 

近年、琵琶湖を自転車で一周する「ビワイチ」にチャレンジする人が増えています。

これまで海外50カ国を自転車旅したサイクリストで、ビワイチを推進する

「輪の国びわ湖推進協議会」会長の藤本芳一(ふじもと よしかず)さんに、

その魅力と、活動にかける思いを伺いました。

 

 

ビワイチに取り組むことになったきっかけを教えてください。

 

私の本業はデザイナーで、印刷物やウェブサイトのデザインを通じて環境に優しい社会を目指そうとしています。自転車が好きなので、移動手段はもっぱら自転車。プライベートでもボランティアで自転車マップを作成するなどしてきました。そんななか、妻の仕事の関係で滋賀に移り住むことに。滋賀には、子どものころに一度は琵琶湖一周を目指すような文化があると思います。ビワイチをきっかけに自転車の良さを知ってもらい、移動手段として自転車と公共交通を優先的に選ぶことのできる社会を目指そうと、市民の有志や企業、行政団体が集まり、2009年に「輪の国びわ湖推進協議会」が発足しました。昨年度は1,782名の方にびわ湖一周サイクリング認定証を発行し、その数は年々増えています。また、協賛ショップの募集、ガイドブックの作成、セミナーの開催、自転車マナーの啓発なども行っています。

 

旅用の愛用自転車で走る。

 

 

ビワイチは、自転車の良さやエコな生活に気づいてもらうための手段なのですね。では、そのビワイチの魅力は何でしょう。

 

なんといっても「達成感」でしょう。琵琶湖は一周約200km。北部にはやや坂道の多いエリアもありますが、基本的に平坦な道のりなので、初心者でもちょっといい自転車に乗れば一泊二日で完走できます。多くの日本人がいつかは富士登山を目指すように、日本一大きな琵琶湖を自力で完走することは、他にはない達成感があり、そうしたものが多くの人に受け入れられ、求められているのだと思います。ただ、初心者が一泊二日を自転車で旅するのはハードルが高いのも事実です。なので、僕は一度に一周しなくても良いと思っています。スタート地点ももちろん自由です。長距離走向きのスポーツバイクをレンタルできるショップやサイクルサポートステーションも県内各地にあるので、自転車を持たない人も手軽にチャレンジできます。旅の途中で気軽に寄り道できるのも自転車の良いところ。現在、滋賀県はビワイチだけでなく「ビワイチプラス」という形で、県内全域のサイクリング情報の発信を積極的に行っています。そうした行政の後押しもあり、昨年のビワイチ人口は約95千人に達しました。

 

おすすめの携行品。雨具、工具、輪行バッグ。

 

 

今後の取り組みについて教えてください。

 

自転車を取り入れたエコ通勤の普及に力を入れたいです。滋賀県では95%以上の人が駅から5km以内に住んでいるそうです。それなら自転車と公共交通を組み合わせれば、ほぼどこでも行くことができます。自転車のほうが早く行けるところもありますし、平坦な道も多いので、エコなライフスタイルを実践する先進地として滋賀を牽引していきたいです!

 

滋賀県公式のスマホアプリ「ビワイチサイクリングナビ」。おすすめコースの楽しみ方や、周辺施設の検索、ルート作成、ナビゲーション機能などが使える。

 

 

 

■ PROFILE

 

藤本 芳一ふじもと よしかず)さん

輪の国びわ湖推進協議会 会長

社会人2年目に大阪から福島県会津若松までサイクリングしたのをきっかけに、自転車の魅力に目覚める。

以来、国内をはじめ世界中を自転車で旅し、各地の先進事例に精通する。

今年5月、輪の国びわ湖推進協議会はその活動が評価され、国土交通省「自転車活用推進功績者表彰」の団体部門を受賞した。

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撮影・山崎 純敬 / SHIGAgrapher

ライター・大山 真季