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DAISUKE SHIMIZU

マーケット滋賀県情報

2020.09.20

お米が生む「つながり」に感謝

百匠屋(ひゃくしょうや) 清水大輔さんの米づくり

 

琵琶湖の北に広がる田園地帯で、おいしい米と豆づくりに取り組む「百匠屋」。

豆がたっぷり入った「もっちり黒豆ごはん」「ごろごろ雑穀米」などのオリジナル商品が、

ネーミングや見た目も楽しく、手軽に健康的な食事ができると人気です。

百匠屋代表の清水大輔さんに、原材料の生産・加工・販売までのお話を伺いました。

 

―百匠屋さんの米づくりの特徴やこだわりを教えてください。

 

うちでは、コシヒカリ・みずかがみ・日本晴・ミルキークイーン・滋賀羽二重糯・吟吹雪(酒米)などを主に育てています。小さな専業農家ですが、そのぶん田んぼに目を行き届かせて稲が健康に育つようにしています。稲わらやもみ殻など田んぼ由来のものはすべて土に返し、農薬と化学肥料はできるだけ使いません。そうして病気や台風にも負けない丈夫な稲から採れたお米は、ふっくらとしたおいしいご飯になります。なかでも、滋賀県を代表する品種「みずかがみ」は収穫時期が早いので、いち早く新米をお楽しみいただけます。ほどよい粘りでとてもおいしいですよ。

 

 

仲睦まじい清水夫妻

 

 

―「もっちり黒豆ごはん」や「ごろごろ雑穀米」は、どのようにして生まれたのでしょうか。

 

ある日、妻がうちの加圧焙煎した豆を手に取り「これで豆ごはんを作れるんじゃない?」と、お米と一緒に炊いてくれました。すると、炊いているときの香りがまず違ったんです。部屋中が香ばしい香りで満たされて。炊き上がりも、蓋を開けたとたんに大きな豆がごろごろっと存在感を放っていて、これまでにない豆ごはんだと思いました。豆ごはんは通常、豆を何時間も水に浸して戻さねばならず、小豆にいたっては何度も茹でこぼしてアク抜きをするなど、下準備がとにかく大変です。かねてから、農家として米や豆の付加価値を上げたいと思っていたので、「これはいける!」と思い、もち米を加えて食感を改良したり、手軽さにとことんこだわって無洗米にしたり、食べきりサイズにするなどの工夫を重ねました。その結果、忙しくても健康に気を付けたい方にピッタリな商品ができました。

 

 

真っ赤なトラクターで農作業するのが清水さんのお気に入り

 

 

― EC サイトにも力を入れているようですが、それはなぜでしょうか。

 

作り手として、一番おいしい状態を召し上がっていただきたいので、精米・焙煎したての商品を少しでも早くお届けできる直販に力を入れています。また、中身が層状に見えるパッケージにもこだわったところ、ギフトとしてご利用いただくことも多く、贈られた方から「おいしかったのでもう一度食べたい」とご注文いただいたり、またあるときは、若い方から「食欲のないおばあちゃんにプレゼントしたら喜んで食べてくれた」とご報告をいただいたりして、そうしたお声を直接いただけることは本当に嬉しいです。米づくりだけでは知り得なかったことも多く、この商品のおかげで世界が広がりました。つながりに感謝ですね。

 

 

豆は一粒ずつ丁寧に選別する

 

 

■ PROFILE

 

清水 大輔(しみず だいすけ)さん

百匠屋 代表

長浜市に生まれ育ち、2003年家業に入る。「農業機械を使いこなす現代農業の楽しさを知ってもらいたい」と体験も受け入れる。最近はドローンによる田んぼの空撮にハマる。酒米づくりでは、冨田酒造とのコラボも。

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撮影・山崎 純敬 / SHIGAgrapher

ライター・大山 真季 / ノギラボ