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YOSHIMI OKADA

滋賀県情報

2020.04.08

つかってヨシ、贈ってヨシ

エシカルな文具「ReEDEN」とは

 

「エデンに還そう、エデンに帰ろ。」をキャッチフレーズに、

琵琶湖・淀川水系のヨシを活用する「ReEDEN(リエデン)プロジェクト」に取り組む(株)コクヨ工業滋賀。

遊び心あるデザインの「びわこ文具」などで滋賀県の魅力を県内外に発信しています。

開発グループ課長の岡田さんに、プロジェクト発足からのストーリーを伺いました。

 

―ReEDENプロジェクトとは、どのような取り組みでしょうか。

 

「ヨシで琵琶湖を楽園に戻そう」という願いを込めて、私たちコクヨ工業滋賀が2007 年に発足したプロジェクトです。コクヨのノートやコピー用紙の主力工場である私たちは、「商品を通じて世の中の役に立つ」というコクヨグループの理念を追求するなかで、ヨシが琵琶湖の水質浄化や生態系の保全に欠かせないことや、その保全がヨシの輸入品の流入やヨシ生産者の後継者不足で難しい状況にあること、ヨシを紙の原料として生かせることを知りました。そこで、プロジェクトの発足以来、ヨシを使った商品開発だけでなく、ヨシ刈りボランティアのネットワークづくり、オリジナル出前授業、売り上げの一部を地元の環境活動に還元することなどに取り組んでいます。

 

 

コクヨ工業滋賀が事務局を務める「ヨシでびわ湖を守るネットワーク」では、毎年、ヨシ刈りボランティアを行う。現在131社が加盟。

 

 

―環境を考慮した貴社ならではの地域貢献なのですね。

 

はい。ただ当初着手した、コピー用紙などのオフィス製品は、環境に良いというだけではなかなか浸透しませんでした。そこで、見た目で思わず手にした商品が、実はヨシ製品だと気付いてもらえるような、デザイン重視の商品開発にシフトしていきました。学生向けのカラフルなノートや、地元に愛される文具「びわこ文具」シリーズを展開したのです。びわこ文具は、ワンコインで滋賀の魅力が伝わる手軽さと、くすっと笑えるエッセンスがこだわりで、滋賀愛にあふれた女子社員たちが、自分たちもほしいと思える商品づくりをしています。なかでも反響が大きかったのは、びわこテンプレートです。2017 年の日本文具大賞にも入賞しました。びわこ文具をいつものお歳暮にプラスして贈ってくださる方もいるそうです。春からの新生活にもおすすめです。すべてのReEDENシリーズはコクヨグループのオンラインショップで、びわこ文具は“ここ滋賀”の店頭や、県内の主要文具店・お土産店・サービスエリアなどで購入できます。10年以上継続してきた取り組みの成果もあり、ヨシの活用量は伸びてきています。

 

 

大人かっこいい「ReEDENプレミアム」は春からの新生活におすすめ。

 

 

―今後どのような展開をお考えでしょうか。

 

私たちは、ReEDENプロジェクトに取り組むことで、より多くの方に滋賀の魅力を伝えたいですし、地元の方にもっと滋賀を好きになってもらいたいという強い思いを持っています。そのためには、ヨシの活用を更に進めていきたいです。私自身は二児の母でもあるので、子どもの教育を考えると、ノートや紙製品にできることはもっとあるはずだと思います。この活動が、次世代を担う子どもたちに環境の大切さを伝える架け橋にもなればと思います。 

 

 

「ロクブンノイチ野帳」で、あなたも琵琶湖通に!

 

 

■ PROFILE

岡田 佳美(おかだ よしみ)さん

株式会社コクヨ工業滋賀 開発グループ 課長

滋賀県立大学工学部卒。無類の文具好きとして、ノートや紙製品で世の中を明るくしたいと考える日々。子どもとのコミュニケーションには、自ら発案した5×7マス罫線の「がんばりノート」を、毎週の目標管理とやる気UPに活用している。

 

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撮影・山崎 純敬 / SHIGAgrapher

ライター・大山 真季 / ノギラボ