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SHOSAKU SHIMIZU

滋賀県情報

2020.03.08

地域の農家と観光客を結ぶ

「道の駅 アグリパーク竜王」駅長 清水さんの挑戦

 

近江牛の古くからの生産地として知られる竜王町は、人口1万2 千人ほどの小さな町。

風通しの良いなだらかな丘陵地を生かして、桃・ぶどう・梨などの果樹栽培も盛んです。

そこで“フルーツの町・竜王町”を牽引してきたのが「道の駅 アグリパーク竜王」。

駅長の清水さんにその取り組みについて伺いました。

 

―道の駅アグリパーク竜王の見どころを教えてください。

 

一番のおすすめはフルーツ狩りです。当園からお客様に地域の観光農園を紹介するかたちで、1月~5月はイチゴ、6月はサクランボ、7月は桃とスイートコーン、8月はブドウと梨、9月~10月はさつまいも、11月は柿など、年間を通じて旬の味覚を味わっていただけます。また、最大250名を受け入れ可能なバーベキューハウスでは、地元産の近江牛と新鮮な野菜をお楽しみいただけます。パンやジェラートなどの加工品、野菜や果物の直売所、馬や羊などのエサやり体験、昭和初期の古民家を再生した田園資料館、広大な池で楽しむスワンボートも人気で、年間約54万人の方が来られます。30 代~40 代のファミリー層が多く、週末は7 割が県外からのお客様です。

 

 

田園資料館では昭和初期の農村の暮らしや、近江牛の歴史について学べる。

 

 

―地域とお客様を結ぶために、心掛けていることはありますか?

 

お客様に喜んでいただくことはもちろんのこと、農家さんにやりがいを感じてもらうことも私たちの役目です。そのために、地域の情報を発信しながら、多様化しているお客様のニーズのフィードバックや、イベントの企画、余剰農産物の商品化、台風などの自然災害で被災された際には再起のためにどのような協力ができるかも話し合います。個々の農家さんだけではできないことに取り組み、二人三脚で共存共栄していきたいです。民間企業出身の私ですが、当園の方向性を示すことや、農家さんとスタッフのやりがい作りでは、前職の経験を生かせていると思います。私自身もお客様の喜ぶ顔が見えることにやりがいを感じており、駅長になってからの10 年は本当にあっという間でした。

 

 

直売所には地元産の新鮮な野菜や果物がいっぱい。美味しいお米や加工品もそろう。

 

 

―今後どのような展開をお考えでしょうか。

 

当園がスタートして24 年が経ち、農家さんは世代交代の転換期にいます。幸い、果樹農家は後継者や新規就農者などで増加の兆しがありますが、野菜農家は高齢化が進み減少傾向にあります。今後は、高齢生産者のサポート体制の検討や、姉妹駅にあたる「竜王かがみの里」との連携を進めながら、直売所の売場面積の拡大などを図り、竜王町の農業振興・観光振興の拠点として更にステップアップしていきたいです。

 

 

直売所には地元産の新鮮な野菜や果物がいっぱい。美味しいお米や加工品もそろう。

 

 

―清水さんの感じる竜王町の魅力を教えてください。

 

竜王町は、古墳や神社などの歴史遺産、気軽にハイキングを楽しめる自然、年間600 万人が訪れるアウトレットパークなどもあり、小さなエリアで存分に楽しめる町だと思います。ふるさと納税にも力を入れているので、ぜひ全国のみなさんに竜王のおいしさを味わっていただければと思います。

 

 

 

■ PROFILE

 

清水 正作(しみず しょうさく)さん

株式会社みらいパーク竜王(第三セクター)取締役副社長

竜王町出身。一級建築士。民間企業を定年退職後、平成22年に「竜王かがみの里」駅長就任、29年から「アグリパーク竜王」駅長兼務。「お客様第一」の考えで、率先して農家と広大な敷地内を行き来し、生産者とスタッフをサポートする。

 

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撮影・山崎 純敬 / SHIGAgrapher

ライター・大山 真季