10月1日(土)、滋賀酒で一緒にカンパーイ!

2022年9月27日(火)公開

10月1日(土)、滋賀酒で一緒にカンパーイ!

 

32蔵の日本酒をブレンドした滋賀県らしい「コラボ純米酒」

 

10月1日は、日本酒造組合中央会が定めた “日本酒の日”。各地でいろいろなイベントが催されます。滋賀県でも、滋賀の日本酒をもっと知ってもらおうと10月1日の19時30分に、“滋賀県産日本酒(滋賀酒)”で乾杯しようという「滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクト」が2015年から行われてきました。このプロジェクトを主催する滋賀県酒造組合理事の福井毅さんに今年のイベント内容や楽しみ方についてお話を伺いました。

 

 

おいしい米と水で盛んな滋賀の酒造り

 

左から、滋賀県酒造組合の澤友二事務局長、喜多良道会長、福井毅理事。

今年で8回目となる「滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクト」。このイベントを立ち上げるきっかけとなったのは、滋賀の酒の認知度を上げたいという思いからでした。

 

「滋賀県は米どころで、良い水が豊富にある土地柄。昔から酒造りが盛んで、歴史ある蔵元も多くあります。しかし、滋賀県で飲まれている日本酒のうち、滋賀県産日本酒のシェアは推定で4分の1程度だと言われていました。“もっと地元の日本酒を飲んでほしい。そこからきっかけを作って、ファンを増やしていこう”と、立ち上がったのがこのプロジェクトです。」(福井さん)

 

2015年のスタート時の参加者は7,200人と10,000人に達することはできませんでしたが、徐々に参加者が増え、コロナ禍でオンライン開催になった2020年に10,000人を突破しました。

 

 

イベントのために県内32蔵の酒をブレンド!

 

「ALL SHIGA 32酒蔵コラボ純米酒」(300ml、580円)。琵琶湖を32蔵が囲んでいるようなボトルデザイン。

このイベントの大きな特徴は、加盟している32蔵、すべての蔵元の酒をブレンドして毎年「ALL SHIGA 32酒蔵コラボ純米酒」(以下「コラボ純米酒」)を作っていることです。

 

「同じ県と言っても、ライバル同士でもある酒蔵。その酒をブレンドするというのは、なかなかできないことなのですが、おかげさまで滋賀県の蔵元は横のつながりもしっかりしていて、みなさん協力してくださいました。」(福井さん)
より“うまい酒”にこだわるべく、味を分析しているのだとか。

 

「すべての蔵のお酒を利き酒し、県の工業技術総合センターで成分分析にかけ、“濃・淡・甘・辛”の4つの特徴に分類しました。その上で、今年のコラボ純米酒をどんな味の酒にするかをみんなで議論して、その味に合うように分類ごとの酒の割合を変えてブレンドしています。」(福井さん)
今年はやや淡麗傾向のブレンドに。スッキリとして飲みやすいタイプに仕上がっているという。

 

2021年のコラボ純米酒づくりの様子。

「それぞれの道を歩んで、切磋琢磨している32の蔵元。そんな滋賀県の地酒の雰囲気もこのお酒には出ていると思います。僕らが利き酒してみても、やっぱり複雑な味。一つの蔵だけではこの味はつくれません。そこが面白いところです。」(福井さん)

 

 

今年はオンラインとリアルの両方で楽しもう!

 

2021年のオンライン開催の様子。三日月知事と喜多会長がコラボ純米酒で乾杯を交わしました。

昨年はコロナ禍のためオンラインのみで行われた乾杯プロジェクト。今年はオンラインとリアルのハイブリッドで開催される予定です。

 

「自宅などでオンライン参加する場合は、コラボ純米酒または滋賀の地酒をご用意ください。19時から、琵琶湖ホテル(滋賀県大津市)で行われるカウントダウンイベントがYouTubeで生配信されます。三日月大造滋賀県知事と喜多良道滋賀県酒造組合会長が出演し、コラボ純米酒の紹介や、滋賀の酒談義を繰り広げ、19時30分をめがけてカウントダウンを行います。その時が来たら、配信を見ながら一緒に乾杯をしましょう。YouTubeのコメント欄に感想を書き込むと、より一体感を感じられますよ。」(福井さん)

 

 

「#滋賀乾杯」とSNSに投稿!

 

また、乾杯している写真を撮影して、facebookやTwitterに「#滋賀乾杯」を付けて投稿するのも参加のひとつです。コラボ純米酒は滋賀県酒販協同組合連合会加盟の酒販店や滋賀県内のスーパーマーケット「平和堂」やコンビニエンスストアなどのほか、ここ滋賀でも販売されます。

 

「なかなか人と集まりにくい時期が続いていますが、こういった形で一緒に楽しんでもらえたらと思っています。ご自宅で楽しまれる方は、お酒はもちろんのこと、信楽の器や湖魚などを用意して、滋賀尽くしで楽しんでいただくのもいいですね。」(福井さん)

 

 

“リアルで参加したい!”という方は

 

滋賀県内の約200の参加飲食店もしくは、ここ滋賀へ。

 

「参加店リストはホームページで公開中です。お店では、コラボ純米酒をオーダーし、19時30分に乾杯をします。乾杯カウントダウン配信の会場である琵琶湖ホテルでも、このコラボ純米酒や加盟蔵元32蔵の日本酒、お酒に合う料理を味わえるイベントが開催されます。」(福井さん)

 

 

滋賀で日本酒をつくることは、滋賀の景色を守ること

 

「滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクト」を担当している福井理事。

「滋賀では多くの酒米が作られています。地元の米で酒をつくることは、滋賀県の美しい景色を守ることにも繋がります。そういう意味でも、“滋賀の日本酒を多くの人に知ってもらえるようにこの乾杯イベントを続けていきたい”というのが、私の願いです。滋賀県内各地には、酒蔵が点在していて、それぞれ個性があります。『滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクト』で滋賀のお酒の魅力を感じてもらうとともに、多くの日本酒ファンと一緒に乾杯をするワクワク感をぜひ体験してください。」(福井さん)

 

喜多会長も「このコラボ純米酒を契機として、滋賀の各蔵元の味わいをお楽しみいただき、豊かな食生活の一助となればと思っています。」とのこと。

 

滋賀の景色に思いを馳せつつ、コラボ純米酒や、滋賀の日本酒をおともに、10月1日(土)19時30分、一緒に乾杯しませんか。

 

◆イベントの概要、乾杯できるお店の情報はこちらをチェック
「滋賀地酒10,000人乾杯プロジェクト」 https://shiga-jizake.net/

■問合せ 滋賀県酒造組合
■住所 滋賀県大津市打出浜2番1号 コラボしが21 1階
■電話 077-522-3070
■時間 9:00~17:00
■定休日 土曜・日曜・祝日

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