個性派ぞろい!滋賀のクラフトビール

2023年8月24日(木)公開

 

クラフトビールとは、小規模な醸造所が造る個性的なビールのことを指し、「職人のビール」と呼ばれるほどに各醸造所がこだわりの味を生み出しています。滋賀県にも多彩で多様な醸造所が県内各所に誕生しています。今回は、販売はもとより、レストランやビアバーを併設するクラフトビール工房を紹介します。暑い夏、滋賀のこだわりの味を楽しみませんか?

 

 

持続可能なものづくりを掲げた醸造所で

井伊直弼公をモチーフにしたビールを

①彦根麦酒(ヒコネビール)

 

「茶の湯―会―る(ちゃのゆいちえーる)」はほうじ茶がふわりと香る、飲みやすいエールビール。

滋賀県立大学のチームが醸造所の建築にも携わっています。

滋賀県の東部・彦根市にある荒神山の麓で、地元の集落、大学、企業が連携し、自然と調和した持続可能な事業プロジェクトがスタート。その一つとして環境型クラフトビールの醸造所として「彦根麦酒」が誕生しました。今期のおすすめは、「茶の湯―会―る」(770円)。「井伊直弼公の功績を尊び茶の湯・一期一会の文化を広める条例」の制定を記念して造られたビールで、地元の日本茶専門店「政所園」のほうじ茶を使用しています。国宝に指定された「彦根屏風」の限定ラベルにも注目です。

 

■住所 滋賀県彦根市石寺町1853
■営業時間 月・木・金曜11:00~17:00、土・日・祝日 11:00~18:00
■定休日 火・水曜
■問合せ  HPのcontactページから問い合わせを
■ホームページはこちら
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大津の自然と水を活かした

麹菌を使った和食にあうビール

②近江麦酒

 

クリアな色の糀(こうじ)エールは旨みが特徴です。

ビアテラスでは、糀エールに漬け込んだ唐揚げも楽しめます。

2018年に醸造をスタートさせた「近江麦酒」。前職はwebやアプリのプログラマーだった代表の山下友大(やました・ともひろ)さんがビールの魅力にとりつかれ、醸造所を自ら立ち上げてしまったのだとか。近江麦酒の1回の醸造量は100ℓと小規模ながら、醸造所がある滋賀県南西部・大津市の恵まれた水と自然をフル活用したビールづくりを行っています。イチオシは、「麹菌」の働きを利用した「糀(こうじ)エール」(760円)です。麹の旨みと柑橘系ホップのバランスが良く、酢の物やお寿司など日本食ともよくあいます。

 

■住所 滋賀県大津市本堅田3丁目24-37
■営業時間 12:00〜17:00、金曜のみ12:00〜20:00
■定休日 月・木曜、第2・4・5日曜
■問合せ 077-536-5222
■ホームページはこちら
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米蔵をリノベしたブルワリーレストラン

近江牛の旨みにも負けないビールの味を

③長浜浪漫ビール

 

地元の農家とホップの栽培にも挑戦中。オール長浜産のビールが目標。

米蔵を改築した施設は雰囲気たっぷり。

黒壁スクエアなど観光スポットが並ぶ滋賀県北部・長浜市旧市街にある「長浜浪漫ビール」。築100年を超える米蔵をリノベーションしたブルワリーレストランです。醸造所とレストランが併設しているため、できたてのビールがいつでも味わえます。創業時から人気のある「長浜エール」(583円)は、大麦麦芽やカラメルモルトの豊かな味わいとホップの苦みが特徴的な飲みごたえのあるビール。滋賀県の名産である近江牛の料理などにも負けないしっかりとした味わいが特徴です。

 

■住所 滋賀県長浜市朝日町14-1
■営業時間 11:30〜15:00(L.O 14:30)、17:00~21:00(L.O20:15)、土・日・祝日は11:30~21:00
■定休日 火曜
■問合せ 0749-63-4300
■ホームページはこちら
■インスタグラムはこちら

 

 

日本の食材と海外のホップが融合

独創的なオリジナルビール

④TWO RABBITS BREWING(トゥーラビッツブルーイング)

 

多彩な材料を使ったビールづくりが特徴のTWO RABBITS BREWING。

Beer Houseでは、好きな料理やおつまみを持参し、ビールと一緒に楽しむスタイル。1グラス600円、缶は550円から。

オーストラリアとニュージーランド両国にルーツを持つ、「TWO RABBITS BREWING」の創業者であり醸造責任者のショーンさん。ビールに使用するホップの多くは両国からのものなのだとか。その特徴は、飲みやすさと風味。同所で醸造するビールも種類やアルコール度数に関係なく、飲みやすく、風味が際立っています。また、地元・近江八幡産の小麦や地元コーヒーショップで焙煎したコーヒー、国産の山椒、金柑なども取り入れてオリジナルの味を生み出しています。おすすめの「金柑ウィット」は、国産の金柑とコリアンダーが組み合わさった、フルーティーで爽やかな味わい。直営のBeer Houseでは、同醸造所で造られている8樽のビールが楽しめます。

 

■住所  滋賀県近江八幡市大杉町27番、2階(Beer House)
■営業時間 12:00〜17:00、土・日・祝日は18:00まで
■定休日 火曜
■問合せ 0748-36-2347
■ホームページはこちら
■インスタグラムはこちら

 

 

広い醸造所内にレストランを併設

多彩な味わいの6種類のビールを

⑤Biwako Brewery(ビワコブルワリー)

 

びわ湖ビール(1本440円)はレストランで販売しています。

レストラン内は広く、家族連れでも気兼ねなく楽しめます。

滋賀県の西側、琵琶湖と豊かな山並みに囲まれた高島市にある「Biwako Brewery」。広い施設内に醸造所とレストランを併設しています。そのため、仕込み中のホップやモルトの香りがほんのりとレストランに—。また、瓶にビールを詰める工程や製造ラインが稼働する音が聞こえてくることも。クラフトビールと料理を堪能できるだけでなく、香りや音を通して工場見学気分も味わえます。こちらでは、高島市の特産品・アドベリーを使用したビールも製造。ほのかな酸味と爽やかな甘みが特徴です。

 

■住所 滋賀県高島市今津町今津694−2
■営業時間 11:00 〜15:00(L.O 14:30)、17:00 〜21:00 (L.O20:30)
■定休日 月・火曜
■問合せ 0740-28-7261
■ホームページはこちら
■インスタグラムはこちら

 

 

日本酒の蔵元がつくるビール

麦本来の風味を楽しむ味わいに注目

⑥びわこいいみちビール

 

びわこいいみちビールクリアーは、苦味のないすっきりとした味です。

ビール醸造タンクが並ぶ工房内

日本酒「貴生娘(きぶむすめ)」の蔵元である「滋賀酒造」が、これまでの酒づくりの知識と経験を活かして始めたクラフトビールの製造。地元の神社で500年以上も前から「麦酒(むぎざけ)」を奉納する麦酒祭りが行われていたことに由来し、“酒づくりに携わる会社として、地元を盛り上げるきっかけになれば”と、ビールづくりを始めました。完成したびわこいいみちビール」(550円)は、ホップによる苦みが少なく、自然な香りと味わいを醸す飲み口が特徴。炭酸も弱めなため、麦由来の風味をしっかりと楽しめるのだとか。工房の隣には店舗「びわこいいみち」もあり、そちらでビールを購入することが可能です。

 

■住所 滋賀県甲賀市水口町三本柳235(びわこいいみち)
■営業時間 平日7:00~21:00、土・日曜7:00~17:00
■定休日 無休(1月1日〜3日を除く)
■問合せ 0748-62-0015
■ホームページはこちら

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