2023年9月22日(金)公開
昨年、大河ドラマの撮影がスタートする前には、彦根城や井伊家の菩提寺である清凉寺を訪れたという板垣さん。およそ400年前に築城され、現在では天守が国宝に指定される彦根城は、彦根市だけではなく、滋賀県のシンボルとも言える存在。板垣さんはどんな印象を持ったのでしょうか。
「現代では、築城された当時の城が残ってないところも多いなか、自分が演じる井伊直政にゆかりのある城を目の前にできたこと(※現在の彦根城が築城・完成されたのは直政の死後)はとても大きなことでした。その重みを感じながら、下から上っていきました。結構急な坂道や階段でした(笑)」。
直政のお墓がある清凉寺にも深く感じるものがあったと言います。
「清凉寺でお墓にお参りして、ご挨拶させてもらうのは、演じるための土台になること。直政に会いに行けたことは、本当に良かったと思います。しかも清凉寺は井伊家代々のお墓があって……。やはり感じるものがありました」。
実は、このときが人生初の滋賀県訪問だったという板垣さん。それまでの滋賀県に対するイメージは?と尋ねると「やっぱり……ひこにゃんですかね」とニコリ。彦根市のキャラクターをご存知でしたが、まだ琵琶湖岸までは行ったことがないそうで、「琵琶湖のサイズが、全然想像つかない」とも。
次回はぜひ琵琶湖岸に立って、雄大な琵琶湖を感じていただきたいですね。
これから「どうする家康」は、関ヶ原の戦いなど大きな山場を迎えます。井伊直政の活躍シーンも増えていきそうですが、板垣さんは井伊直政をどんな人物だと捉えているのでしょうか。
「〝赤鬼〟と呼ばれたり、戦場での功績について大きく言われたりすることが多いのですが、史実にあるいろいろな話を聞いていると、人付き合いにも長けていた人物だと思います。戦略的に考えて物事を円滑に良い方に進める人間関係を築く術を持っていた人ではないでしょうか」。
武功にスポットが当てられがちな直政の別の顔も見られる予感。ますます今後の展開が気になります。
「『どうする家康』という作品の中で、成長していった井伊直政。彼の〝終(つい)の地〟として、彦根、滋賀県はとても大事な場所です。僕自身、そういう想いで演じています。ぜひ、みなさんにドラマを楽しんでいただきたいです」。
現在の彦根のまちの出発点となった人物・井伊直政。ドラマでもその活躍から目が離せません。