2024年11月6日(水)公開
メイン画像:(公社)びわこビジターズビューロー
そもそも“八景”は、10世紀ごろに北宋(ほくそう、中国の王朝)で始まった、美しい風景を8カ所選ぶ風景評価。地名とそこで見られる事象などを組み合わせて表現する形式も特徴で、その後、東アジア各地で様々な八景が選定されました。日本では、歌川広重(うたがわ・ひろしげ)が描いた滋賀県の「近江八景」が全国に知られるようになって以降、多数の八景が誕生したと言われています。
選定地が南部中心である近江八景に対して、琵琶湖八景はビューポイントが県全域に広がっています。
桜の名所としても知られる海津大崎。朝方の霧を意味する暁霧の中から岩礁が姿を現す様子は幻想的。
県西部・近江舞子にある雄松崎の白い砂州に心地よい風が吹く情景は「琵琶湖周航の歌」2番の歌詞にもなっています。
深い樹林の中に、延暦寺の堂塔などが建ち並ぶ比叡山。霧雨が振ると、より一層荘厳な雰囲気に。
琵琶湖から流れ出る唯一の河川である瀬田川に架かる唐橋は日本三名橋の一つで、夕日に彩られる瞬間は見る人を魅了します。
賤ケ岳は、羽柴秀吉と柴田勝家が戦った場所としてもその名が知られる標高421 mの山。新雪が降った山々の景観は格別。
琵琶湖の北部に浮かぶ竹生島は、深い緑に包まれた無人島。青い水面には大きな島影が映ります。
400年以上も前に築かれた彦根城が月明かりに照らされる光景は格別で、昼間とは異なる趣が楽しめます。
琵琶湖の内湖の1つである西の湖に網の目のように広がる水郷。岸辺にはヨシが群生しています。
幽玄で神秘的なシーンが選出されている琵琶湖八景ですが、 “普段”の光景も素敵で、目と心を癒やしてくれます。思い立った時にふらりと遊びに行ける琵琶湖八景の姿をご紹介します。
春の桜はもちろん、四季それぞれの雄大な自然が満喫できる奥琵琶湖の名所。ドライブやサイクリングコースとして人気があるほか、海津東口から自然遊歩道が整備されており、水辺の散策も楽しめます。
約3kmにわたって続く白砂青松(はくしゃせいしょう)の地。夏はウインドサーフィンや湖水浴などを楽しむ人々で賑わうリゾート地でもあり、ホテルや民宿も建ち並ぶ人気の観光地です。
延暦7年(788年)に最澄が開創した天台宗の総本山・延暦寺の堂宇が点在する比叡山は見どころも盛りだくさん。いくつかある展望台から眺める夜景も魅力のひとつです。
水上スポーツの拠点としても知られる瀬田川に架かる現在の唐橋は、昭和54年(1979年)に架け替えられたもの。ゆるやかに反らせた形状や擬宝珠などが、織田信長が整備させた往時の姿を伝えています。
琵琶湖や余呉湖、竹生島などが一望できる賤ケ岳山頂へはリフト(春から秋の期間営業)で登ることもできます。頂上には、賤ヶ岳の七本槍と呼ばれた兵士の旗や武将像が建っています。
日本三弁財天のひとつに数えられる宝厳寺や都久夫須麻神社がある竹生島へは、彦根や長浜などから出航しているクルーズ船で渡ります。人は住んではいませんが、港の周りには土産物店や休憩所が並んでいます。
3階3重の屋根で構成されている天守は、昭和27年(1952年)に国宝指定されました。彦根市のランドマークで、ライトアップ、期間限定の特別夜間公開なども行われます。
日本遺産の「琵琶湖とその水辺景観 祈りと暮らしの水遺産」の構成文化財でもある近江八幡の水郷。エンジン船のほか、昔ながらの手漕ぎ船も運航しており、自然豊かな水辺の景色が堪能できます。
■電話 077-528-3041
琵琶湖八景を含む滋賀の観光については、「びわこビジターズビューロー」のHPをご覧ください。
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