2025年2月28日(金)公開
近江商人のふるさととして親しまれている滋賀県近江八幡市・東近江市・日野町・豊郷町で毎年人気を呼んでいる「ひな人形めぐり」が今年も開催されています。商家で大切に受け継がれてきたひな人形が歴史ある建物内などで鑑賞できる、近江に春を告げる催しです。各市町独自のイベントやスタンプラリーなども実施されているので、歴史探訪も兼ねて出かけてみてはいかがでしょうか。
かつて近江八幡市立図書館として活用されていた「旧伴家住宅」では、江戸時代の内裏びなや創作びななどを展示。なかでも横約80㎝×高さ約50㎝のおひな様は圧巻です。「市立資料館(旧西川家住宅))でも、近江商人宅に伝わる節句人形を展示。江戸期から昭和初期まで大切に受け継がれてきた歴史ある人形が鑑賞できます。「かわらミュージアム」では、ユニークな”かわらひな人形”の展示販売を実施。手作り体験も可能です。また、旧城下町エリアの各事業所や観光施設約30か所でも各家に伝わるひな人形が展示されます。
今回は、開催20回を記念して、特別観光パスポート(期間限定・数量限定)を販売中です。旧伴家住宅、市立資料館、旧西川家住宅、かわらミュージアム、村雲御所瑞龍寺の入館料合計1900円のところ1200円になって販売。また、八幡山ロープウェー乗車料金も半額になるなど、参画店舗でのおもてなし付きパスポートです。
■問合せ 近江八幡観光物産協会 0748-32-7003
■開催期間 ~3月16日(日)
「豊郷小学校旧校舎群 酬徳記念館」「称名寺」「伊藤忠兵衛記念館」「近江鉄道豊郷駅」「岡村本家」の5か所で約30台のひな人形を展示。なかでも注目は、近江商人の古川定治郎氏が寄贈した大正時代作の「三棟御殿京雛十五人飾り」、約500年続く旧家で守られてきた「享保雛」と「古今雛」です。また、雛匠の東之湖氏が手掛ける創作ひな人形「琵琶湖八景」も話題。1年ごとに一景(一対)が制作され、2029年までの8年をかけて完成します。会期中はスタンプラリーも実施されます。
■問合せ 豊郷町観光協会 0749-35-3737
■開催期間 ~3月9日(日)
白壁と蔵屋敷の町並みが美しい、国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている東近江市。なかでも近江商人ゆかりの地として知られる五個荘の「中江準五郎邸」「外村繁邸」「藤井彦四郎邸」などの屋敷では大切に守られてきた家宝びなを鑑賞することができます。市内の会場も加えると、計10か所で江戸時代から現代に至るまでのひな人形を展示。会場周辺には関係者や地元学生などが手作りしたひな人形(まちなかひな)が飾られていて、それらを探しながらの町並み散策も楽しめます。
■問合せ 東近江市観光協会 0748-29-3920
■開催期間 ~3月16日(日)
戦国時代の名将・蒲生氏郷公の故郷で、蒲生家が築きあげた城下町としても知られる日野町。江戸時代に全国を巡り歩いた近江日野商人が造った懐かしさを感じさせる町並みも魅力です。今年で18回目を迎える「日野ひなまつり紀行」では、そんな日野町独特の風景でもある、日野祭を見るための“桟敷窓”が並ぶ大窪から村井・西大路の町並み一帯に江戸時代から現代に至るまでのひな人形や創作人形が飾られます。華やかでほほえましいひな人形たちとの出合いが楽しめます。
■問合せ 日野観光協会 0748-52-6577
■開催期間 ~3月9日(日)