年末年始に訪れたい滋賀の神社

2023年12月11日(月)公開

 

年の瀬のお参りや新年の初詣と、これからの時期に神社への参拝を考えている方も多いのではないでしょうか。滋賀県には地域ごとに、さまざまな神社が点在しており、ご利益だけでなく、神社の佇まいや歴史的ないわれなど、見どころがたくさんあります。滋賀へのご旅行の際には、ぜひ訪ねてみてください。

 

生命の神様を祀る「お多賀さん」

①「多賀大社」

 

 

地元では「お多賀さん」と呼ばれて親しまれている「多賀大社」。年間170万人以上の参拝客が訪れる、滋賀県を代表する大社です。天照大神(あまてらすおおみかみ)の両親・伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)と伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)を祀り、「莚命長寿・縁結び・厄除け」の神様として信仰を集めています。太閤橋(たいこうばし)と呼ばれる石の反り橋を渡り、御神門をくぐった先に見えてくるのが、木立を背に重厚感ある御本殿。厳かな雰囲気が漂う境内には、能舞台や絵馬殿などが建っていて、毎年1月3日には大蔵流狂言師「茂山社中(しげやましゃちゅう)」、観世流能楽師「片山社中(かたやましゃちゅう)」による「翁始(おきなはじめ)式」が行われます。

 

■場所 滋賀県犬上郡多賀町多賀604番地
■問合せ 0749-48-1101
■授与所 8:00〜16:00
■ホームページはこちら

 

 

県下二大火祭の宮で厄除開運を祈る

②「日牟禮八幡宮」

 

八幡山の麓に建つ「日牟禮八幡宮(ひむれはちまんぐう)」は、誉田別尊(ほんたわけのみこと)・息長足姫尊(おきながたらしひめのみこと)・比売神(ひめかみ)の八幡大神と呼ばれる三神が祀られている総社。成務天皇が即位した際に大嶋大神を祀ったのが鎮座の始めとされ、正歴2年(991年)、一條天皇の命により九州の宇佐八幡宮 を勧請して八幡宮となりました。楼門には猿の彫刻が施され、四方猿の御門としても親しまれています。また、県下二大火祭である左義長祭(3月)、八幡祭(4月)が斎行される神社としても有名です。

 

■場所 滋賀県近江八幡市宮内町257
■問合せ 0748-32-3151
■社務所 8:00〜17:00
■ホームページはこちら

 

 

天智天皇を御祭神とした、かるたの聖地

③「近江神宮」

 

 

大津京を開いた天智天皇を祀るため、大津京跡付近に創建された「近江神宮」。天智天皇は日本で初めて漏刻(ろうこく)という水時計を作られたことから、時計の始祖として知られています。木々に囲まれた約6万坪の敷地には、朱塗りの楼門や近江造の本殿などが建立され、近代神社建築の代表として登録文化財として登録 されています。また、小倉百人一首の頭歌は天智天皇が作られたことから、これを由縁として毎年1月上旬~中旬に「かるた祭」が行なわれ、競技かるたの日本一が競われます。

 

※「かるた祭」についての記事はこちらから

 

■場所 滋賀県大津市神宮町1-1
■問合せ 077-522-3725
■参拝時間 6:00〜18:00 ご朱印等 9:00~16:30
■ホームページはこちら

 

 

大津・坂本にある方除け・厄除けの大社

④「日吉大社」

 

 

比叡山の麓に位置する「日吉大社」は、全国3800社の日吉・日枝・山王神社の総本宮。平安京遷都の際、この地が都の表鬼門(北東)にあたることから、都の魔除・災難除を祈る社として開かれ、今も方除・厄除けの大社として知られています。広大な境内には40近くの社殿が建ち、中でも東西本宮本殿は国宝に指定。神様のお使いとされる「神猿(まさる)」は魔除けのシンボルとして大切にされ、縁起のよいお猿さんが境内のいたるところでお出迎えしてくれます。

 

■場所 滋賀県大津市坂本5-1-1
■問合せ 077-578-0009
■参拝時間 9:00 〜 16:30
■ホームページはこちら

 

 

近江最古の歴史をもち、創建は2000余年前!

⑤「白鬚神社」

 

 

延命長寿の神として知られる猿田彦命(さるたひこのみこと)を御祭神とする「白鬚神社」。2000余年前に創建され、近江最古の大社と伝えられています。毎年9月5・6日には「なるこ詣(まいり)」と呼ばれる、数え年2歳の子に名前を授ける神事が行われ、全国から子どもの無事成育を祈る参拝者が訪れます。また、神社前の湖中にそびえ立つのは、朱 塗りの大鳥居。室町時代の屏風絵や、江戸時代の絵巻に描かれてはいるものの、起源は謎に包まれているという神秘的な鳥居です。琵琶湖と大鳥居の美しい姿は境内にある展望台から眺めるのがおすすめです。

 

■場所 滋賀県高島市鵜川215
■問合せ 0740-36-1555
■社務所 9:00~17:00
■ホームページはこちら

シェアする:
記事一覧へ